製品説明


材質:

ビス製品は品質、形状ともに高い性能を求められますので、安定した材料の寸法、硬さ、化学成分等でなければ

製造が困難です。その為、弊社では国内製鋼メーカー並びに海外の高品質製鋼メーカーの材料を元に伸線加工された製品を使用しております。特に伸線工程で最も重要な焼きなまし(鈍化焼鈍)の安定した伸線加工業者との

取引を行っております。

 鉄(SWCH18A) JIS3507機械炭素鋼の種別に属しており、焼き入れ      

           にて硬度をあげることができる高品質な材料

 

 ステンレス(SUS410)JIS4315に規定されるマルテンサイト系のステン  

            レスであり、加工性が高く焼き入れにて硬度を 

            あげることができる        

      (SUSXM-7)オーステナイト系ステンレスであり、ニッケル

             を含んだ鋼に銅をいれることにより、加工性が

             向上し、すぐれた防錆性能を発揮する。

 


熱処理:

弊社ビス製品は大半が下穴を空けずに使用する為、製品加工を施しただけでは、ビスが入らない、中間破断、

頭飛びの問題が発生してしまいます。その為、ビス製品は熱処理を行い、規定の硬度、強度まで引き上げて

おります。

 

鉄:ガス浸炭焼き入れ

  鋼が焼入れによって硬化する為には、ある程度の炭素が必要です。この為、通常のままでは焼入れの出来ない  低炭素鋼の表面に炭素をしみこませ高炭素とした焼入れ、焼き戻しを行う事によって表面は硬く対磨耗性に優  れ、内部は低炭素鋼のままの軟らかい状態で靭性に富んだ鋼にする処理で、ねじや機械部品に多く使用されて  います。弊社製品はガス浸炭にて行っております。

 

ステンレス:真空焼き入れ

      真空焼き入れは、装置内を様々な排気ポンプを利用し、真空にする事で、酸素分圧が下がり、材料       表面における酸化、還元、窒化、浸炭等を起こさない保護雰囲気をつくり、金属材料を焼き入れ(加      熱、冷却)しても光沢をもった状態に仕上がります。

メッシュ式浸炭焼入焼戻炉

真空焼入炉



表面処理:

熱処理を施した製品は表面が黒ずんでおり、そのまま放置しておくと赤錆が発生してしまいます。

また、使用環境も過酷な箇所もある為、ビスは全製品、何かしらの表面処理を行います。

そうすることにより、錆発生の防止、美観の保持、安定した製品品質を維持することが可能です。

 

表面処理一覧 

 

 ユニクロ:光沢クロメートと言われ、青銀色、ねじでは最も一般的なメッキ  

 クロメート:有色クロメート 金色であり、ユニクロより耐食性に優れる

 3価ユニクロ: 6価クロムを使用せずに環境問題に適したユニクロ代替

 3価クロメート:6価クロムを使用せずに環境問題に適したクロメート代替

 パーカー: 表面に不溶性のリン酸塩 皮膜を作り、腐食の進行を防ぐ

 ラスパート:亜鉛めっき上にセラミックコーティングを付けた複合皮膜

 ブラックラスパート:上記、ラスパートの黒色     

 ディスゴ :環境に優しいクロムフリーで耐食性能が高い

 ダクロ :金属亜鉛フレークを焼付けたもので耐食性能が高い

 パシペート :ノンクロムであり、SUS410の不動態化に使われる

 スーパーパシペート:ステンレスに耐食層を生成させ、高耐食性をもつ

 

 

 

頭部塗装:頭部にアクリル樹脂焼付塗装を行い、様々な色合いを出す事が可能。

      ビスを取り付けた際に目立たなく、綺麗に仕上がる。

      色合例:ホワイト、アイボリー、グレー、ブラック、ベージュ、赤、青、黄 など

 


緩み止め処理

 

  トリオコート:圧縮性に富んだナイロンシールをベースとした処理

  メック加工:接着剤が入っているマイクロカプセルの配合物をねじに特殊加工


ドリルねじの使用方法

 

 日本ドリルねじ協議会推奨 『ドリルねじの正しい使い方 第5版』

< http://www.drill-neji.com/merge.pdf >

 

 日本ドリルねじ協議会のHPもご参照下さい <http://www.drill-neji.com